phoernianのブログ

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ゲーム系イベントに初めて参加した ソニックチームRTAマラソン編

■経緯

RiJに申し込むついでにOengusで日本開催のRTAイベントないかな?って適当に調べていたら見つけた。ソニチRTAツイッターアカウントをチラ見したらいまRTAで走っているミーンビーンについてのツイートがあり、「これで走らなければ失礼にあたるのでは?」とうことで応募。雑

 

■本番までの話

 私が応募したミーンビーン、海外版初代ぷよは非常に運の要素が大きいゲームである。具体的な例をあげると、

  • 通常のルールと比べてぷよの色が1色多いので、発火に必要なぷよを引ける確率が低い。
  • 相手からの攻撃を防御する術がないので、相手の攻撃を耐久できる形にするか、相手の攻撃が来る前にこちらが打ち切るか、あるいは攻撃してこないように祈る必要がある。
  • 記録狙いの戦型(デスタワーと呼ばれるものです)は、上記2つの影響を特に受けやすい。一つのおじゃまぷよで破綻することもしばしば。

 と、さんざんである。通しの練習はしてみるものの、何度も負けてしまったり連鎖を不完全な状態で打たされてしまったりと、ESTである10分を超えることがしばしば。

 

 これ無理だな、というのは実は応募前から察していたので外側である程度の対策を考えていた。そもそも察しているのにRiJ応募したんですか!?!?!?!?余談だけど、応募の際に提出した録画は何度か連続で通したものを送り(途中で何度か負けたりしている)、不安定なRTAであることをPRしたら親切心を評価してくれたのか無事選考は通った。ついでにRiJも通った。RiJも通ったの!?!?!?!?!?!?!!?

 運ゲー対策その1。最悪な事態というのはイベントの視聴者が飽きてしまったり残念に思ってしまったりすることなので、グダる場面を極力見せたくない。そこで、レース形式で参加することで、片方がグダっているときにもう片方の画面に自然に誘導することで常にアクティブな連鎖構築を見せることができるようにした。当然、両画面がグダるという最悪な状況も確率として生まれてしまったわけだが・・・。

 並走で懸念されることは走者の声がかぶってしまうこと。そこは第三者に実況解説を任せることで解消した。なお、5色で遊ぶぷよらーが概念として存在しないので5色初代ぷよを見ることができる人自体を見つけるのに苦労したという小話もある。

 運ゲー対策その2。戦型の変化。そもそも不安定なデスタワー戦型を使うのが要因になっているのだから、デスタワー以外を使えという話である。あいにく、走者の2人ともデスタワーが主戦型である故、デスタワーの解脱からはむずかしい。並走相手であるTAKさんは5色向けのデスタワーにチューニングすることである程度は緩和。私はデスタワーから前に1連鎖を伸ばす前伸ばしデスタワーというものを採用していた。

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 左がデスタワーで、右がデスタワーを1連鎖前に伸ばしたもの。左の画像は赤が発火点で、右の画像は発火点が黄色となっている。赤の発火はおじゃま1段で埋まってしまうが、黄色の発火は2段降っても発火点が開いている。

 こうみると一見右側のほうが優秀そうに見えるのだが、結局発火色をなかなか引けないという問題は解決しておらず、1連鎖分増えていることも踏まえるとあんまり優位な形とは言えない。しかも、画像のように耐久度の高い発火点を作れるとも限らないので、安易な前伸ばしはただのデスタワーの劣化になってしまった。

 

 紆余曲折あり、別の戦型を閃く。「それなら発火点がたくさんある戦型を作ろう」

名前はつけてないが、「デスタワー~無限発火点編~」なんて時々呼ばれている。土台をデスタワーにしながら、ほとんど多連鎖(4~5連鎖あたりの大きめのもの)をみるものだ。実際に本番の走りを見てみよう。ステージ1が非常にわかりやすい。

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さきほど紹介した緑発火のデスタワー土台から赤で1連鎖前に伸ばした3連鎖ダブルができている。だが、この時点で左側の黄色発火と中央の紫発火もみることができるのだ。

 

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手数を進める。ネクストに表示されている緑を左から3列目に乗せたら赤発火の3連鎖トリプルが完成だ。実際にこのあと赤をツモることができたので3連鎖トリプルを放っている。だが……

 

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  このような様々な組み換えの可能性をいまだに保持している。もし赤を引けなかった場合、赤以外のたくさんのツモを使って別の発火点を生み出すことができる。組み換えの技術を会得できたのだ。

 これによって通しのRTAにおいても安定して走れる確率が高くなった。依然として事故率はあるものの、たかが数%程度で軽めのロスで収まるだろう。走者がパワプロ君でない限り大丈夫だ。あるいはウマ娘なら危ないかな?

 そしてこれ、安定感を求めた戦型の割にはとても速いペースで走ることができる。ツモによっていくらでも形を変えられるようになったので、単純に効率がよくなったのだ。通しで走る機会によって会得した戦型。RTAイベントには感謝しかない。

 

 

 

 

ぷよの専門的な話終わり。ながくなってごめんね

 

 

 

 話を変えよう。もともと私はRTAイベントにはあまり馴染みがない人間だ。そもそも今走っているミーンビーンRTAのためではなく、初代ぷよがやりたいからという理由でRTAを走っているのである。ソニチの走者はdiscordのグループに参加し、そこでいろいろ本番に向けて準備のやり取りをする。私はスタッフでもなくただの走者なので適当に準備を眺めていたのだが、結構ガチな作りこみをしているんだなという感嘆がでた。運営が頑張っているさまを見るとこちらも期待に応えないといけね~ってことでやる気に火がついたりした。

 

 こういう画像を用意している段階になるとウワ~~~真面目!って思っちゃう(デザイン適当で生きる人間なので)

しかもタイトルごとに情報を集めたり、走者ごとに確認とって微調整したりとほんとに大変そうなのでこういうイベントの裏側を見れるだけで結構よい収穫だったと思ったくらい。

 RTAイベントあるあるのゲーム切り替え間の待ち時間について。基本的に次のゲームの案内を表示しつつ、関連するゲームのアレンジ楽曲を流しているイメージがあった。運営のほうからフリ素で好きなの流していいよー!!とのことだったので、以前偶然作ったことがあるソニックアレンジ楽曲をこの機会だから選ぼうとしたが、著作人格権の都合で見送りに。いわゆる二次創作問題だけどこの辺もきっちりやってくれるとなるとクリエイターとしてはむしろ尊敬できる。一般的なアレンジやリミックスの作曲・使用は"暗黙の許可"だからね!(権利者的にはうまみがないだけでいつでも著作権の主張ができる)

 なので代わり自作曲を流してもらった。うれしいね ついでですがその時使おうとしたソニックアレンジを貼っておきますね

youtu.be

そういえばクラシックソニックのタイトル参加されてなかったな???

 

 

■本番当日(イベントの流れについてはもちろん、自分の走りや他のRTAの感想など)

 1日目は労働があったので途中から視聴参加。Rezが終わりそうなくらいからツイッチを開いた記憶がある。Rezについては途中から視聴なのもあってどういうゲームなんだ・・・?で終わってしまいましたね。シューティングっぽいけど、自機はどこ・・・?意味深な演出なに・・・?普通に最初からアーカイブをみるのが賢いけれど諸事情によりまだ振り返っていない。詳細は後述

 

www.twitch.tv

アーカイブ

 discordはちらちらみていたので走者連携や配信準備の様子は確認できたのだけれど、裏方作業を見てるだけで結構わくわくしてくる。(24歳児なので)

 

 

 ・スペースチャンネル

 ゲームが始まったとき、どこか既視感があった。見ているうちに「あ!これニコ動でたまたまみかけたけどどういうゲームかわからなすぎて途中で閉じたやつだ!」ということに気づく。実際序盤はRTA的にはしっかりやらないのも相まって謎の感情がうずうずとしてきたのだが、後半にさしかかるとだいたい内容を理解してきて面白そ~と思ってきた。なにより、走者があんまりにも楽しそうにプレイしているのでリスナー全体が愛に包まれていく感覚を覚えた。もともとソニチのRTAという企画上ファンが集まるイベントなのだが、初見がその流れに巻き込まれた感じだ。音ゲーにはあまり縁のない生活してたけど、それでもソニチRTAの中では一番見てて面白かったと思えた。ゲームもそうだけど、それ以上に走者の愛だよな……。

 この辺で「あれ?俺の場合どう走ってもカスになるのでは?」ってくらい相対的に自己肯定感を削られた。ちゃんと参考にして?

 

 ・きみしね

 メイドインワリオじゃん!!!イベント直前のゲーム説明を読んだうえでRTAを見ると、ふんだんにDSの機能をフル活用しているのがよくわかる~。

  ツイッチになじみがないけれど、こういうイベントでもコメントの大喜利ってあるんだなって思った。基本的に突っ込みどころばかりのゲームなのでその辺も含めて面白かったですね。デモ部分は飛ばさずにプレイしてたので未プレイにも優しい。俺もモテるために金魚呑みながらビーム出さなきゃ。。。。。。。。

 

・マリソニオリンピック

 2作品連続で北京と東京ごっちゃになってる~~のでそのままいきます。RTA的には時短を目指すために最速でゴールするのと最速でファールするかの2択で、ファールを増やせば増やすほど時短が見込めるが、その分本来ポイントを稼ぐ場所を落としてしまうとリカバリが難しくなるというトレードオフのバランスにある。ところで、仕方がないことだけどいくつか野生動物運動会と見た目が重なるところがあって、時短のために同じファール行為をするとフフフ・・・ってたってた。草 水系の競技に強いエッグマンもギャップがあってウケる。草

 北京の走者のほうがPCのブルスクとかで大変そうだった。イベントにこういうトラブルはつきものらしいが、いざ自分がなると怖いな…ということでしばらくPCの通知音設定とかOBSの設定を何度もチェックしまくっていた。次が出番だったので途中から視聴をやめて準備に移った。というかこの辺の見てない部分はさすがにアーカイブ見ないとだな・・・って書いてて思った

 あと時勢が時勢なのでチャット欄がちょっと騒がしそうだった。オリンピックのカテゴリがスポーツから政治に移ったのが悪い

 

・ミーンビーン

 ついに自分の出番。若干スケジュールが押している状態での開始だったのでここで事故は起こしたくない・・・起こしたくない・・・って永遠に思っていた。打合せ通りレギュレーションの確認を行ってからのRTA開始。例によって並走形式なので相手の様子もちょっとみながらのプレイ。結果として8分35秒という一発の走りにしては100点あげてもいいくらいのタイムだったけれど、なぜか相手が上回り敗北。本番の魔物が並走相手だったってマジ????

 各ステージの構築振り返りは別の記事として書く。(長くなるので)

 実は並走形式だとだいたいステージ4面くらいから交互にプレイするような状況になるので常に組んでる時間と敵の死亡待ち&ステージ遷移を交代できる。そのため、実況も視聴者もアクティブな方だけ見れる予定・・・のはずだったがあまりお互いがミスをせずずっと競っていたので半分以上のステージで同時に組んでしまう事態に。これはあんまり事前に想定していなかったので実況には結構は負担をかけたけど接戦ということでイベント的にはうまみあり。タイムも早かったので少しはスケジュールの遅れを取り戻せたかなー!と思ったものの走りの前後の時間をとりすぎてしまってむしろオーバーしてしまった。

■反省点: ゲーム自体のタイマーとは別に企画自体のタイマーも用意して時間に余裕があるかチェックすること!!!!

はーい

 

小話:

  • 私「運営のほうからゴミとかカスとかいうのやめてくださいって遠まわしに名指しで指示されているので、敵がカスしてきても別の表現でお願いします」
  • 解説「カスだめなんですか、どういう表現に言い換えます?」
  • 私「ナイスカスとかならポジティブな雰囲気があっていいんじゃないんですか?」

だめだろ

 

チューチューロケット

 ゲーム自体はチェストさんの放送で把握していた。RTAって最初からRTAとしてゲームを見ると簡単に見えてしまいがちだけど、今回は通常プレイを先に見ていたのでスゲ~~って思いながらみることができた。すげ~~~って思いながら見てたらあっという間に終わった。チューチューロケット、記憶が正しければApple Arcadeに3D仕様のゲームがあった気がするし、やってみるのもありかな?もしApple Arcadeに加入するとおまけでソニックレーシングもプレイできるしありかもしれない。以前Apple Arcadeに加入していた時期があったけど、ソニックレーシングは対人コンテンツしか存在しないとおもっていたので見送ってしまった・・・・・・・・・・・無念

 

ジャイアントエッグ

 マジでまったく見たことないゲームだったけど、配信で見る限りだと普通にメジャーコンテンツそうなんだよな なんで????? 走者もそんなこといってました

 ゲーム内容的にはよくある3DアクションRTAという感じ。壁抜けたり非正規ルートにぶっ飛んで行ったり壁抜けたりなど……世代がバレてしまうんですけど、GC時代のモデリングが大好きなんですよね。もし当時に出会えていたらかなりハマってた世界線もあったかもしれない。

 

・ソニアドDX

 既プレイだしRTA動画もみたことあるしで書くことない、と思ったらRTAでみた走者と今回の走者が同じで再放送だあああああああああああ!

今回唯一のリレー形式だったけれども、運営裏方的にはこういう連携をとっているんだなあと勉強になった。Open your heart^~

 

・ソニアド2(片手プレイ)

 既プレイだしなんなら人生で一番プレイしたゲームまであるしTAS動画も見たしで書くことないと思ったら昔みたTASより意味不明になってるルート走っててうわああああああああああああああ!

 プレイもさることながら小ネタの解説がガチ勢だったので見ていて本当に面白かったですね。というか私なら細かい操作要求された上で事前に準備した話をきっちりできる自信がまったくないですね……。

 

 

■おわり

 ということでRTAイベントの私の話や他のタイトルの感想だった。1日目のアーカイブをまだ見ていないが、今回参加されているタイトルのリスターがすごい気になっていて、観る前に初見プレイをしておこうと考えている。なぜプレイしていないのに気になっているのか?というと昔読んだソニックメガコレクションの攻略本に掲載されていたリスターのぺ―ジをほのかにおぼえていて、確かにクラソニっぽいなという記憶がひっかかっているから。RTAのすごさを一番実感できるのは自分がプレイしたことがあるタイトルを見る時なので、先にプレイしてからアーカイブをみてRTAのプレイを堪能しようと思う。せっかくだしリスターのプレイの様子はyoutubeとかで枠取ろうかなと考えている。ジ・ウーズはやりません(クリアできないので)

 

 それから運営や参加者の方々へ。今回のイベントの参加によりぷよぷよの新戦型の会得や私自身のイベントでの経験が得られたことに感謝します。特に運営スタッフの方々におかれましてはいつも忙しく大変な様子を見ていました。本当にお疲れ様でした。

 

もし次回があるならソニチ関連で別タイトルのRTAを練習しようかな…と思っているけどソニックマニアモンキーボールを走ろうとしたときに情報収集で折れてしまった経緯があるので、その辺の情報源に気軽にアクセスできるタイトルだといいな…(他人の労力で走ろうとする走者の屑)

 

 

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