phoernianのブログ

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夏休みアレンジ祭 in 2023 感想等

 今年もやってきました、夏の季節が(現在10月)。

勢いで書いてるので文章の品質は終わってます。

 

 

アレンジ祭の概要

twipla.jp

 

 

 

一昨年夏の感想記事

phoernian.hatenablog.com

 

一昨年冬の

phoernian.hatenablog.com

 

去年の…とブログを探してたけど去年なかったや!!

 

と、続いて今年もやってきたわけですね。

 

 

 

 

自分の原曲の話

soundcloud.com

 

今回の原曲です。

過去の他の人の曲を聴いて、自分も真似してぇ~となった部分がいくつかあって、

  • Full EditとRadio Editの2パターン出したい
  • アルペジオリードを使いたい

この2点がメインです。

1番目に対しては2021年夏の第3回配信日の誰とは言いませんがUplifting Tranceを出していた人がいまして、それを見てすげ~ってなったのと、尺の短いバージョンも提出すれば長い曲も出せるんだなと思った辺りが理由だと思います。あと単純に自分がTranceを作るとなると尺長い方が力をいれやすいというのもあると思います。

 

アルペジオリードについては最近純粋に自分の手癖になっているのと、他の人がアルペジオリードをアレンジに組み込むとなるとどうするんだろう?という疑問からです。

実はこの曲を出す前に別の曲を既に候補として作ってまして、それが以下になります。

soundcloud.com

1:43辺りからアルペジオリード

 

で、作ってみたはいいものの、これがルールにある「はっきりしたメロディライン」に該当するのかがめちゃくちゃ怪しいんですよね。一応、この前の部分に弦楽器で別のメロディを奏でるパートをいれてセーフティメロディとしても使えるようにしていたのですが(セーフティメロディって何?)、やっぱりなんか違う!になってしまったので没になりました。

そして、今回の曲の方ではアルペジオリードの一部分を省略することで若干わかりやすいメロディラインにしてます。アルペジオを分解するとルート部分と和音部分とメロディ部分の3つからなるんですが、その和音部分を抜いてメロとルートだけにした感じです。ただしアルペジオリードとしての尊厳がだいぶ削がれているので人によっては若干リズムがうねったメロディに聴こえるだけかもしれません。

 

ところでアルペジオリード トランス とかで検索するとTranceっぽいアルペジオリードの作り方!みたいなチュートリアルがいくらか出てくるんですが、Tranceのリファレンス漁りをしてもそれっぽいメロディラインに一度も遭遇してません。Tranceっぽいとはどこ情報なのだろうか…?

なので、自分の作ってるTranceは本当にTranceなのか確信してませんし、アルペジオリードも正しい作り方なのかは確かめるすべもありません。有識者がいたらアドバイスが欲しいですが、既に自分の手癖にはなったので呼称はとにかく技術としてはこれでいいんじゃないかと思ってます。

 

リファレンスについては、これを参考にしたつもりです。

soundcloud.com

ボーカルのリバーブとか参考にしようとしたんですが、さっぱりわからなかったので結局迷走した感じのリバーブ処理になりました。というかKORG Gadgetのエフェクト全部貧弱じゃないですか??なんでリバーブの残響間を原音と分離できないんですか?

あと鳥の詩(原曲)の方の雰囲気な曲にする予定だったのが妙にアップテンポで元気な曲になってしまったので、路線変更しました。

他にはフィルとか歌詞の一部をイントロで言わせたりするのも真似てます。前半のボーカルパートは、普通に歌詞作るのが面倒すぎたのでボーカルチョップで済ませました。

 

その他細かいところだとビルドアップとクライマックスのつなぎにいれてるブレスは完全にeksokaさんの影響だったりです。ブレス挟むやつ気持ちよすぎて最近他の曲でも入れまくってます。

 

自分の曲のアレンジ

 

アレンジャーさんはCircle W.C.さんでした。アレンジ祭で初めてフォロワーに当たりました。

そして、若干の不安を覚えました。この人結構なんでもやるタイプで、前回がスーパーの店長になっていたのでもしかして自分の曲もネタにされるんじゃないか?という懸念がありました。いやどういうイベントか既に何されても文句言えないんですけど!

youtu.be

 

ちなみにこれはツイート的な独り言ログです

自分の原曲の着弾先を確認する瞬間…至福である

アレンジについてはアレンジ祭がなんなのかを知った上で参加しているのでどうアレンジされても文句を言うことはないんですが、原曲に対して多大なる自信があるのでなるべく真面目なアレンジをされるとめちゃくちゃ嬉しいなあとか思ってます。それでアレンジャーこの人かあ…とちょっと思うこともありましたが、

ということで、一周回ってニヤニヤしてます。もしかして俺ってきしょいな?

ちなみにこれはカヌマタさんのヘッダーです

 

紆余曲折あって情報戦の末に迎えた配信日、こんなアレンジになっていました。

 

youtu.be

 

ラップ?!!

 

なんだかとんでもないものを見た気分です。自分の耳が悪いので配信視聴時はなんて言ってるかあんまりわからなかったんですけど、時々聴こえる原曲に含まれていたフレーズが持ってこられていて、原曲に対するリスペクトをずっしりと感じ取りました。リズムというかパーカッションが元気で身体が揺れるしラップというか人の声ってそれだけでパッション溢れてくるんだなあとか色々思いました。アレンジの最後には前回もやっていた「次の曲への仕掛け」があって、前回に引き続き今回もやるのねと思いました。

その前回の仕掛けを見て、本当は原曲受け取る時点からラップではっちゃける路線だったっぽいですが、上に書いた出来事がなんやかんやあって最終的にこのバランスになったと考えると神の見えざる手は実在するのかと疑いますね。

あと原曲の歌詞は結構適当に書いた(真面目に書いたつもりなんだけど文章に過不足があって客観的に伝わりづらい要素が多いため)のに、その歌詞に対してラップでアンサー出してたのが原作者として心に来るものがありました。これは予想ですが「スカイスクエアってなんだよ…」って思われていたと思います。非公開の自創作からワード持ってくるのやめな

具体的に、原曲の歌詞は「人生リセマラしていい感じの幸福な一生を引けたので(輪廻転生で)運命を固定することで永遠にこの人生を過ごせるようにループするぜ!(意訳)」みたいな感じなのに対して、アレンジsideで「もし今よりも不幸になるとしてもよりよい幸せを求めるために運命をアレンジしていくぜ!」で返してくるんですよ。これされて泣かない親(原作者)いる?いやない 

でもしょせんNever Change Me Againすら音数合わせで選ばれたフレーズなんだよね…悲しい

あとは曲自体は関係ないけどW.C.さんの原曲はもちろん自分の曲のアレンジに対しても上記の動画の通りPV作ってるし、声のバリエーションといいクリエイター技能といい本当になんでもできる人ではないのか????

 

こういうアレンジされると嬉しいみたいな話

先ほども書いたけど、自分はアレンジ祭に「真面目なアレンジ」を結構求めているところがあります。(念のため書いておきますが今回もらったアレンジは正々堂々とした真面目なアレンジの分類です) アレンジ祭に関わらずいつでも365日年中求めているんですが、実際に自分の曲のアレンジを作られる瞬間なんてアレンジ祭にしかないのでそこにアレンジされる可能性を全て求めてしまっているわけです。

ただし、今回気づいたんですけど、おふざけ寄りのアレンジっておそらくアレンジ祭でしか得られないんですよね。普通にお互いの原曲を交換してリミックスするぜー!みたいなやりとりをするとしても、よほどのことがない限り突飛なアレンジをすることはなく、基本的に正当派のアレンジをして相手に渡すことになります。一方でアレンジ祭では逆に「どんな曲が来てもウケ狙いのアレンジを書くぜー!」みたいな層が一定数います。運営陣の中にすらいます。

もしかしたら彼らは一般的に正当とされないアレンジをアレンジ祭という大義を得ることで自由きままにアレンジする機会を求めているのかもしれません。まあそんなことは(自分はフリースタイルなアレンジをしない層の人間なので)気にしないんですが、今回の自分の曲のアレンジのようにラップにされることってアレンジ祭以外ではありえないとおもうんですよね。

「真面目なアレンジ」の中で特に自分が嬉しいものが「自分が自給自足できない無関係なジャンルにされること」です。初参加の時はボサノバに、2回目はジャズにされました。いずれも電子音楽をメインに作っている自分からすると無縁の生楽器ジャンルです。受け取った時は自分が作ったメロディラインがこんな雰囲気の曲になるのか!と感激した記憶が今でも鮮明によみがえります。

同じくして、今回のラップアレンジも非常に感激しました。個人的な思い出のせいで(詳細は伏せさせてもらいますが)ラップに対しては嫌悪感があったのでそのアレンジを心から愛せるのか少し心配になったのですが、それよりも自分の手の届かないジャンルにアレンジされたことによる感情の揺れが心配を上回りました。そういう視点ではアレンジ祭とは貴重な機会であるなと再認識しました。

「アレンジしてもらうだけでもすごいことなんだから他人のアレンジを値踏みするな」←書いてる途中に突然もう一人の自分に呟かれて本当にそうなんだよなと思ったけど、アレンジされる機会があまりにも希少なので許してほしい……どうせ蓋を開けたら両手を猿みたいに叩いて喜ぶ姿を見られることになるので…

 

改めてCircleW.C.さん、本当に最強のアレンジをありがとうございました。この御恩はいつかお返しします。

余談ですが、なぜかC.W.さんによるアレンジが全曲配布フォルダに入ってませんでした。なんでやろなあ…

 

他人の曲をアレンジした話

アレンジし合うイベントなので、当然自分が誰かの曲をアレンジする機会があります。

今回受け取ったのはちりめんちりめんさんの『機械ステージ的な曲』です。

www.youtube.com

46:40~より

 

例によって独り言ログです

 

ぱっと見最初に聴いた時の感想はチップチューン+ドラムビートの曲で、リズムがすげえな~と思いながら聴いた記憶があります。

これは個人的な考えですが、チップチューンで重要なのはリズムだと思っていて、あのシンプルな音をどのように刻むかが大事な感じしないですか?そのリズム要素に注力したような曲だったので、ああやっぱりビートがはりきってるチップチューンはいいなと思いました。

それで、何度か聴いてるうちに、これ機械ステージなのか?と疑問になります。いや、最初に聴いた時は確かにタイトルに偽りなしだと思っていたんですが、機械の動作音等のロボティクスなサウンドがないので一体どのように機械ステージっぽさを表現しているのか気になりました。わりかしロックマンとかで印象を植え付けられた可能性もありますが。

で、これをどうアレンジするかですが、ひとまずはアレンジしやすい部類な感じがあって安心しました。それで機械ステージ+自分ができる範囲のジャンルとなると、自分が電子系なので近未来都市的なステージとか、そういう安直なタイトルの曲になるのかなとか考えてました。

ということで、リファレンスを漁り始めます。確かアレンジ期間は2か月ほどあったのですが、そのうちの前半1か月をリファレンス漁りに徹していました。サボりとかではないです。

最初に思いついたジャンルだとLo-fiとかChill辺りです。これらのジャンルにわざとっぽいノイジーなシンセをアンビエントっぽく乗せたらイメージに近づくんじゃないかな?と思ってたんですが、イメージ通りの曲になかなか出会えない。

DTMコミュニティで近未来都市っぽい曲探してるんですけどいいジャンルないすか?と聞いたら、"Wave"というジャンルを提案されました。調べてみると80年代辺りの人たちが想像する未来の都市(なんかネオンとかがキラキラしてる街並み?)をイメージした曲のことを指すっぽいです。

youtu.be

それでこの辺りの曲を漁ったら結構イメージ通りの曲が多かったので、ここの曲を参考にしながら作業を開始することにしました。今改めて比較してみるとそんなに似てないな…まああくまで自分の中にいる近未来的機械都市を作ればいいので無理に寄せる必要はないのですが。

で、最初にベースを入れたらその時点でなんかあまりにもごつくて廃墟!になってしまったので荒廃した機械都市にイメージ固定、これで最後まで行くことになりました。メロディはメジャースケールっぽかったので拾いやすかったのですが、コードはなんかよくわからなそうだな?となったのでルートを拾うことすらやめて全く新しくクッソ雑なコードに置き換えました。でも66664444みたいなやつってシンプルな割にかっこよくないですか?

 

完成したのがこれですね

なんかすごいそれっぽくないですか?

イントロにはわざとらしい機械音とかノイズをいれてます。音を汚す候補としてデシメーターとかビットクラッシャーとかありますけど、Grainshiftもいい感じに壊れてる感じが出せるのでおすすめです。

一方でサビに該当する部分に入るとこれらの雑音が一切なくなります。我こういう対比大好き。こういうことやると本当に生物もおらんし機械も一切動いてないしですごい静寂な雰囲気でないですか?

1つだけ残念だったというか、もうちょっとよくしたかったと思ってるのがメロディのアレンジです。メロディがずっと同じのを繰り返しているだけだし、そのくせ裏のシンセもほとんど同じ鳴り方しているので曲に展開がないんですよね。BGMに徹する以上々ものの繰り返しは誤った選択肢ではないのですが、客観的に見ると手抜き?って思われそうなのであんまりやりたくないですね。後半にいれてるわざとらしいストリングスのソロやシンコペーションはその手抜き印象を回避するためなんですが、個人的にはストリングスはともかくシンコペーションはだいぶいらねえな!って思いながら入れました。でも他にメリハリをつけるアイデアが思いつかなかったんだよ…

それでも、全体を見ると曲の自己評価はだいぶいい方なので、まあこれでよかったんじゃないかと思ってます。そんな他人のアレンジに目くじら立ててくる人間なんていねえよ!

 

 

・・・・・・・??????????

 

 

ということで、原曲を作っていただいたちりめんちりめんさんありがとうございました。アレンジしやすくて助かりましたし、新しいジャンルを習得できたのもあなたのおかげです。

 

ちりめんちりめん (@tirimen_tirimen) / X

 

 

あべし

アレンジ祭の最重要人物、そうなんと言ってもあの人、あべしさんですね。

あべしさん、講師やってるくらいなので当然と言えば当然なんですけど、喋りがめちゃくちゃ上手いんですよね。知識もあるのでたいていのジャンルにはどういうところが聴きどころなのか把握できているし、仮にしらないジャンルに当たったとしても問題なく解説や感想を述べたりできるすごい人。

最近自分はとあるDTMコミュニティでアレンジ祭の配信に似た形式でいろんな人の曲を流して感想を貰うイベントを主催しているんですが、全然感想を出せない。

曲を聴いていて色々感じる部分はたくさん出てくるんですが、それの言語化が非常に難しくてボキャブラリーの乏しい発言ばかりしてしまう。あと裏で作業しながら当たり前のように喋ってるの意味不明じゃないですか?なんで?マルチタスクの化身?俺は毎日ミュート芸人やってるのに?

マジですごいなあと思ってます。機会あったらなんでそんなにスムーズにやれるのか尋問したいですね。

あとこれは毎回言ってますがアレンジ祭開催本当にありがとうございます。アレンジ祭は自分のDTM人生にとって一番重要なパーツになっています。

他人の曲を聴いて刺激を受けるのもそうですが、知らないジャンルをたくさん聴けるし、そのジャンルに詳しい人の意見も見れるので、魑魅魍魎と化してるとはいえレアな場所なんじゃないかなと思ってます。あと結構参加者同士の距離がデフォルトで近いところがあるので交流を始めやすいのもいいところだなと思ってます。

去年はアレンジ祭は開催されませんでしたが、代わりに個人間でアレンジのやりとりをやってました。eksokaさんありがとう!!!!初めてリプライ送った時にeksoraさんって書いてあってごめんね!!!!

ふたりアレンジ祭したときの曲を置いておくのでもし時間があれば聴いてください eksokaさんの方だけでもいいので

 

■eksokaさんの原曲

youtu.be

 

■eksokaさんの原曲のアレンジ

on.soundcloud.com

 

■自分の原曲

on.soundcloud.com

 

■自分の曲のアレンジ

on.soundcloud.com

 

 

 

いつまで文章書き続ければいいのかわからなくなって終始がつかなくなってきたから俺は記事を書くのをやめるぞ

ちなみに他の人の曲ですが、忙しいか疲れてるかのどっちかだったのであまり見れてません。流し見ならぼちぼちアーカイブ見れるんですが、結局じっくり聴きたくなるからやっぱり時間が欲しいです。

来年もでるぞ!!!!完